ご存知ですか? 続・大腸がんは早期発見できます!
2024.10.11
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こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。10月号では、引き続き大腸がん早期発見について紹介したいと思います。
大腸の検査をするには、大腸内視鏡検査という選択肢もあります。大腸カメラは大腸の中を直接カメラで確認する検査なので、便潜血検査より情報量が多いです。「痛み」に関して心配する人が多いですが、安心していいようです。大腸の内側の壁には痛覚が走っておらず、ポリープの切除を含めてほとんどの場合痛みを感じることはないようです。
注意点としては、事前の準備がやや大変ということ。前日から下剤を服用し、当日も水分を朝から2Lくらい飲んで腸を空っぽにする必要があります。それでも腫瘍が見つかればそのまま組織を採取でき、大腸がんの予防につながる場合があります。
ポリープとは「イボ」のように突出している腫瘍を指し、そのすべてががんというわけではありませ
ん。大腸ポリープには良性から悪性までさまざまな種類がありますが、基本的には「良性ポリープが悪性ポリープに変化することはない」ようです。
良性ポリープであれば放っておいていい場合もあるようですが、しかし悪性のポリープ、特に腺腫ポ
リープは「大腸がんの前段階」と言われていて、疑わしいものを発見したらがん化する前に切除したほうが、大腸がんの予防につながることが多いです。
腫瘍ポリープは「大腸がんができやすい体質」だから出現するものです。「切除したから一件落着」ではなく、むしろ「自分の腸は大腸がんのリスクが高い」と気づかせてくれるサインです。
健康診断などでは、ポリープの種類まで伝えられない場合もあります。「ポリープがみつかった」と言われた場合は、自分の体質を把握するためにも必ず検査した医師に「大腸がんのリスクを上げるポリープなのかどうか」確認する必要があるようです。
世界基準でも、毎年大腸カメラを受けたほうがいいという指針を掲げている国はないようです。費用や下剤の苦労を考えると、リスクが特にない人は毎年行うのは便潜血検査のみで十分のようです。アメリカ予防医学専門委員会では、大腸カメラは「10年以内に1回」を推奨しているようです。大腸カメラが苦手な人も、10年に1回くらいならがんばれるのではないでしょうか。
※この記事は、あったか地域新聞(2024年10月号)からの抜粋です。