ご存知ですか? 有酸素運動と脳の老化予防の関係

2025.05.21

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ご存知ですか? 有酸素運動と脳の老化予防の関係

こんにちは!デイサービス「あったかの家」代表の安江です。5月号では、有酸素運動と脳の老化予防の関係をご紹介したいと思います。

先月ご紹介したバランス運動と一緒に必ず行いたいのが有酸素運動。有酸素運動を行い、心肺機能を高めることで脳の血流の巡りが良くなるなど諸説はあるんですが、とにかく有酸素運動と脳の老化予防の関係は多くの研究論文ではっきり示されていますが、脳の健康維持には「歩くこと」がとても重要です。

では、具体的に1日何歩くらい歩けばいいのでしょうか?よく 「1日1万歩を目指しましょう」と言われますが、これはシニア世代には少しハードルが高いかもしれません。もちろん達成できるに越したことはありませんが、なかなか難しい人も多いでしょう。

だからこそお伝えしたいのは、1万歩を達成できなくても、脳の老化予防には十分効果があるということです。実際、歩数が増えれば増えるほど認知症のリスクは下がっていき、1日1万歩ほどでその効果は頭打ちになります。この時点で、認知症のリスクはおよそ50%も低下していることが分かっています。

注目すべきもう一つのポイントは、1日4000歩程度でも認知症のリスクが約25%低下するということです。つまり、毎日しっかりと歩く習慣をつけることが理想ですが、無理に1万歩を目指さなくても、4000歩でも効果があるのです。

逆に言えば、まったく歩かない、または有酸素運動をしない生活は、脳の老化リスクを高めてしまうことになります。自分のペースで構いませんので、まずは「毎日歩く」という習慣を持ちましょう

ただし、1万歩を超えて1万5000歩、2万歩と歩きすぎると、かえってリスク低下の効果が弱まることも分かっています。これは意外な事実かもしれませんが、過剰な目標は必要ありません。まずは「1日4000歩」を目安に、無理なく続けることを意識してください。

さらに、歩く歩数を増やすのと同時に意識したいのが「座る時間を減らす」ことです。長時間座りっぱなしの生活は、健康だけでなく脳の老化にも悪影響を及ぼすとされています。

運動、水分補給、栄養パランス、口腔ケア、人との交流、そして趣味活動…これらすべてが、若々しさを保つための大切な秘訣です。毎日の生活の中で、ぜひ意識して習慣にしていきましょう。

※この記事は、あったか地域新聞(2025年5月号)からの抜粋です。

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