ご存知ですか? ”夜間頻尿”の原因について
2025.09.22
- カテゴリー
- 介護のお役立ち情報
こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。9月号では、夜間頻尿の原因と改善法について学んだことをご紹介したいと思います。
夜間頻尿とは、「夜間に排尿のために1回以上起きる必要があり、それにより生活に支障を感じている状態」を言います。眠れない夜が続くと、翌日の仕事や家事に影響が出たり、日中の集中力が低下したりします。
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまう方も多いですが、実は夜間頻尿は原因と仕組みを知れば改善が可能です。
医学的には、夜中に1回以上トイレに起きる場合を「夜間頻尿」と呼びます。特に2回以上になると睡眠が細切れになりやすく、熟睡感が得られなくなります。
さらに回数が3回以上になると、日中の生活に大きな影響を及ぼすだけでなく、転倒・骨折、うつ病、さらには寿命の短縮といった深刻なりスクにもつながることがわかっています。
統計によると、還暦を過ぎる頃から夜間頻尿の発症率は急激に上昇します。70~80歳代では、夜間に1回以上トイレに起きる人はほぼ100% というデータもあります。
女性よりも男性に多い傾向があり、特に前立腺肥大など泌尿器系の変化も関係していますが、実は原因は泌尿器だけではありません。
ここで登場するのが「第2の膀胱」と呼ばれるふくらはぎです。ふくらはぎは「第2の膀胱」。血液と水分を押し上げるポンプ機能があります。
ふくらはぎは歩行や運動に欠かせない筋肉ですが、それだけではなく、心臓へ血液を送り返す重要な役割を持っています。この作用は「ふくらはぎポンプ」と呼ばれ、筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、足にたまった血液や水分を心臓に押し戻します。
日中、私たちは重力の影響で下半身に水分がたまりやすくなります。立ち仕事や座りっぱなしの姿勢が続くと、夕方には足がむくんだ経験をしたことがある方も多いでしょう。これはふくらはぎに水分が蓄積しているサインです。
次月号では、夜間頻尿の改善方法についてご紹介したいと思います。
※この記事は、あったか地域新聞(2025年9月号)からの抜粋です。