ご存知ですか? 「認知症を予防する」ために必要なこと
2026.03.19
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3月号は引き続き、私どもが学んでいる日本自立支援学会会長の竹内孝仁教授の「高齢者自立支援の理論と実践」の中の認知症にかんする学びをできるだけ簡潔に紹介したいと思います。
趣味活動(レジャー) と認知症
認知症のいろいろな研究があるなかで、興味深いのは趣味活動(レジャー) と認知症の研究です。スキャミーズの長期追跡研究では無趣味の人に比べ趣味を持つ人は認知症発症率が35%低下した。さらにエルマーの研究では、趣味の数が多いほど効果が高く、趣味を3つ以上持つ人では発症率が80%も低下していた。
特に重要なのは、単独の趣味よりも集団で行う趣味が有効である点である。集団での趣味活動は、社会的孤立を防ぎ、自然な人間関係や役割を生み出し、認知症と深く関わる社会性を保つ働きを持つようである。
栄養と認知症
認知症では原因不明の痩せや低栄養がしばしば認められる。多くの研究で低栄養が認知症の発症と関連している可能性を示唆している。運動が「活動性」を表すなら、栄養はそのエネルギー源であり、低栄養→低活動→認知症発症という連鎖を考えることは自然である。
ライフイベントと認知症
配偶者の死、退職、役割喪失、転居、家庭内トラブルなど、ライフイベントは認知症の発症や悪化の大きな誘因となる。研究では、認知症発症の約4割に心理的要因が関与しており、とくに喪失体験が重要であることが示されている。複数のライフイベントが同時に起こると、強いストレスとなり、抑うつや精神症状を経て認知症に至ることも理解できる。
性格と認知症
性格と認知症の関係も研究されている。妄想を伴う認知症では、だらしなさや秩序性の欠如といった性格傾向が目立つことがあるようです。また、非社交的・内向的な性格は、妄想や夜間せん妄と関連しやすいと報告されている。水分不足など身体的要因による意識低下が引き金となり、これらの性格特性が症状出現に影響する可能性が考えられている。
60歳を超えたら、先月、今月号の認知症に関することを意識して予防に役立ててください。
※この記事は、あったか地域新聞(2026年3月号)からの抜粋です。












