ご存知ですか?呼吸法で肺機能を鍛えることが出来るんです!
2023.11.15
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こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。
今回は、「呼吸法」について紹介します。今回は、聖路加国際病院名誉教授の故日野原重明先生の著書の中の呼吸法についてご紹介したいと思います。
※この記事は、あったか地域新聞(2023年11月号)からの抜粋です。
呼吸は、息をしっかり「吐ききる」ということが重要なようです。人間が声を発するときには、息を吐くことによって声をだします。声楽家がオペラのアリアを歌うときは、早く息を吸った直後に息を長く吐きながら発声しますから、「吐いて、吐いて、吐いて、吸う」という腹式呼吸による発声練習を行います。肺にある空気を全部吐ききれば、あとは口を一瞬開けるだけで肺いっぱいに新鮮な空気が入ってきます。
腹式呼吸は、丹田式呼吸、座禅呼吸法またはヨガ呼吸法と呼ばれるものです。ポイントは3つ。
1. 息を吸うときにお腹を膨らませる
2. 息を吐くときにお腹をへこませる
3. 息を吐く時間は息を吸う時間よりも2倍ほどの時間をかける
腹式呼吸とは、胸腔と腹腔を仕切っている膜状の筋肉である横隔膜を使う呼吸法です。肋間筋や肋骨、横隔膜の動きにはどれも制限がありますが、肋間筋や肋骨のほうが動く範囲が少なく、横隔膜のほうが動く範囲が大きいです。横隔膜に引っ張られることで肺は広がりやすくなり、胸式呼吸よりも腹式呼吸のほうが肺活量も多いとされています。
腹式呼吸を意識することで身体には様々なことが起きるようです。自律神経を調節しリラックスでき
る(副交感神経を優位にする)、姿勢がよくなる、便通が改善しやすい、声量が増える、代謝が向上する、免疫力が上がり風邪がひきにくくなるなど、メリットがたくさんあります。
高齢になると肺機能が弱くなりがちですが、息を「吐く」という機能を鍛えることによって、肺のは
たらきを良くすることもできるとのこと。毎日、腹式呼吸を十回続けて行うようにしましょう。
*11月に入り随分と寒くなり、喉の渇きを感じにくい季節となりました。水分不足にならないよう、1
日1500㏄以上の水分を摂取するよう心がけましょう。毎日の運動や散歩も忘れずに。