ご存知ですか? 「ひざ」を伸ばして痛みを予防するエクササイズ
2024.05.13
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こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。5月号では、ひざの痛みやひざが曲がる予防の大切さとエクササイズをご紹介します。
多くの高齢者の方々をみてきて気付いたことがあります。それは、ひざの悪い人ほどひざが伸びなくなっているということです。ひざにとって、しっかり伸びることはとても大事なことです。なぜなら、ひざはしっかり伸びることで、はじめて機能を十分に発揮できる関節だからです。
ひざを曲げた状態で使うことは、伸びた状態で使うよりはるかに不安定になります。さらに、ひざが伸びなくなった人は、不安定な状態でひざを使うことになるので痛みが生じるようになるのです。若い人でもケガをした後にひざが伸びない状態を残してしまうと、長期的に痛みを生じるようになったり、別の組織を壊したりひどい場合は変形を伴うこともあります。高齢者ならなおさらその影響は若い人より大きくなります。
当施設に在籍している理学療法士は、ひざの悪い人をみるときまずはひざの伸びに着目しています。そして、痛いのが左右どちらかも分かるようです。硬くなったひざを伸びるように訓練すると、それだけでも痛みがかなり軽減されますし、歩きやすくなることが多いです。ひざの曲がりを予防しておくことがいかに重要であるかが分かります。
ひざが曲がった方に、いつ頃からひざが伸びなくなったか質問しても、多くの方が分かっていないことが多いです。つまり、知らない間にひざが伸びなくなってしまっていて、ひざがかなり曲った時点で気が付くことが多いようです。ひざを伸ばすことを普段から意識付け、ひざが曲がった姿勢を予防することが大事になります。
「お風呂でエクササイズ」
お風呂の椅子に座り、ひざの曲げ伸ばしを繰り返します。伸ばすときは、ひざを手で上から押してしっかり伸ばすようにします。曲げるときは、かかとをできるだけお尻に近づけるようにしましょう。
これを習慣化することで、ひざが硬くなったら自分で気づくことができますし、お湯につかった後は、軟部組織が柔らかくなっており効果的なエクササイズとなることでしょう。
※この記事は、あったか地域新聞(2024年5月号)からの抜粋です。