ご存知ですか? 体の柔らかさが決め手!なぜ体は硬くなるのか。
2023.12.13
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こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。今回は「体の柔軟性」について紹介したいと思います。
体を構成する組織はたくさんあります。その中で、 体の柔軟性に関与する組織は「筋肉」「靭帯」 「関節包」「腱」「脂肪体(皮下脂肪と異なる組 織)」などが挙げられます。 これらの組織は軟部組織といい、関節を動かしたり、安定させたりする役割を担っています。
一般に、軟部組織は年齢が高くなるほど硬くなってくることが分かっています。その理由はたくさんあるようですが、最も大きな理由はこれらの組織自体が変化することです。「筋肉」「靭帯」「腱」などの軟部組織には、コラーゲンやエラスチンというタンパク質が多く含まれ、これによりゴムのような柔軟性がつくられています。しかし、これらが加齢とともに失われていき、年々軟部組織の柔軟性が失われていくのです。この変化は、新しい柔らかいゴムが、劣化して硬いゴムに変わっていくのをイメージすると、分かりやすいかもしれません。
このようなことから、歳を重ねていくとどうしてもからだが硬くなっていきます。だから中高年以降では、からだの柔軟性を保つためには、ストレッチや可動域エクササイズのような予防的な運動が不可欠になるようです。
からだが硬くなることによってたくさんの問題が生じます。特に4つの問題が生じることを知っておきましょう。
1. ケガや転倒が多くなる
1つめの影響として、ケガが多くなることを挙げることができます。例えば筋肉が硬くなると、肉離れや腱損傷などのケガが多くなります。また靭帯や関節包が硬くなると、体重のかけ方が偏ってきますので、それによって捻挫や転倒などのケガも多くなります。
2. 変形を生じやすくなる
例えば、歳をとると腰や背中が丸まりやすくなります。腰や背中が丸くなる理由はいくつかありますが、特に体幹が硬くなることと関連があります。例えば腰には5つの椎高という骨があり、これらの椎骨は上下の骨同士で関節をつくっています。この一つ一つの関節が後ろに反らす動きが硬くなって、腰が丸まってくるのです。
次号では引き続き、からだの柔軟性の大切さをご紹介いたします。
※この記事は、あったか地域新聞(2023年12月号)からの抜粋です。