ご存知ですか? ”夜間頻尿”を放置するリスク
2025.10.13
- カテゴリー
- 介護のお役立ち情報
こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。10月号では、夜間頻尿の原因と改善法について学んだことをご紹介したいと思います。
加齢と筋肉減少の影響として、筋肉量は30歳を過ぎる頃から徐々に減り、50歳を過ぎると年に約1%ずつ減少していくといわれています。ふくらはぎも例外ではなく、筋力低下とともにポンプ機能が弱まります。その結果、日中に足にたまった水分がうまく押し戻されず、ふくらはぎに滞留します。
夜、横になると重力の影響から解放され、この水分が心臓や腎臓に戻り、尿として膀胱にたまります。こうして就寝中に尿意が高まり、夜間頻尿が起こるのです。ふくらはぎが「第2の膀胱」と呼ばれるのは、この水分貯留の性質が理由です。
<夜間頻尿を放置するリスク>
夜間頻尿は単なる不便ではなく、健康寿命を縮める可能性がある症状です。
○睡眠の質低下
睡眠が断続的になり、深い眠り(ノンレム睡眠)が不足します。これにより成長ホルモンの分泌が減り、免疫力や筋力の低下を招きます。
○転倒・骨折のリスク増加
寝ぼけた状態で暗い中を歩くことで転倒しやすくなります。高齢者では骨折がそのまま寝たきりにつながることもあります。
○うつ病・認知症のリスク増加
睡眠不足は脳機能の低下を招き、気分障害や認知機能低下の要因にもなります。
○寿命の短縮
海外の研究では、夜間の排尿回数が3回以上の人は、生存率が低下する傾向があることが報告されています。
来月号ではいよいよ具体的な改善策をご紹介したいと思います。
あったか地域新聞では、我々が学んだ健康・介護に関する有益な情報をお伝えしております。いつまでも元気でいられるよう読むだけではなく実践していきましょう。
※この記事は、あったか地域新聞(2025年10月号)からの抜粋です。