ご存知ですか? 柔軟性を改善するために重要な3つの部位。
2024.01.10
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こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。新年明けましておめでとうございます。今年もみなさまの健康寿命の延伸に貢献できるよう、健康に関わる情報をお届けします。よろしくお願いいたします。
新年初めの1月号では、12月号に引き続き「体が硬くなることの影響」をお伝えいたします。
体が硬くなると、痛みが生じやすくなります。関節や筋肉の硬さは、様々な痛みと関連があります。例えば膝が伸びなくなった状態を例にあげると、膝はまっすぐに伸びているときに最も安定する関節です。そのため膝が伸びなくなると、膝は不安定な状態になります。また、使用する筋肉の活動が過剰になります。これだけ考えても、膝が不安定になり、さらにその動きをコントロールする筋肉の活動も過剰になるわけですから、膝に様々な負担がかかるのは容易に想像できます。
また、硬いところがあると隣接する関節に負担をかけ、様々な痛みの原因となります。一つの関節の動きは他の関節の動きに影響を与えます。例えば、股関節が硬くなると膝も曲がり足首も曲がります。つまり隣接する関節にも大きな影響を与えます。
こうしたことから、ひとつの関節が硬くなることは、その関節はもちろんのこと、隣接する関節に大きな負担がかかるようになり、その結果、体に様々な痛みが生じるようになります。ここでは股関節を例に挙げましたが、その他の関節でも同様です。偏った硬さが生じると、関節が硬くなかった時と比べ、体の様々な部位への負担が大きくなります。
では、特にどこが硬くなるのでしょうか。このことを知っておけば、柔軟性を改善する部位の「的」を絞ることができます。
特に硬くなるところは、主に次の3つの部位です。それは「体幹」「股関節」「膝」です。歳をとると、これらの部位は伸びる方向への可動性が小さくなるのです。このため、各々の部位が曲がる方向に変形してきて、伸ばすことができなくなっていきます。
年配の方で体幹(首から上と、腕、脚を除いた胴体全体のこと)、股関節、膝が曲がってしまっている方を見かけます。こうなってから改善することは決して不可能ではないのですが、最善策はこうならないよう事前に予防することです。次月号では、予防についてお伝えしたいと思います。
※この記事は、あったか地域新聞(2024年1月号)からの抜粋です。