ご存知ですか? 水分摂取の大切さについて

2024.08.15

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ご存知ですか? 水分摂取の大切さについて

こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。8月号では、水分摂取の大切さについて紹介したいと思います。

仙台でも6月頃から既に気温が30℃を超える日が何日もあり、これも温暖化の影響でしょうか?仙台の夏も厳しくなってきました。

暑い日は、特に高齢者は気を付けなければいけません。65歳以上の方の体内の水分量は体重の50%ほどです。成人は体重の60%、幼児は体重の70%です。高齢の方は体内の水分量がもともと少ないため、脱水しやすいのです。

どのくらいの水分減少でどのような症状がでるのかというと、1~2%の水分減少で、疲労感、イライラ、ぼんやりする、覚醒レベルの低下。3%減少で、血液循環の悪化、脳梗塞などを誘発。5%減少で、体の自由がきかなくなる。7%減少で、幻覚、幻聴、意識混濁が起こる。10%減少で、死に至る

例えば、65歳で体重50キロの人を例にすると、体重の50%、すなわち25キロが水分で、容量でいうと2万5000㏄になります。そのうちの1~2%ですから、250~500㏄の水分が失われるだけで意識障害が起こる計算です。

たったコップ一杯~ペットボトル1本分の水分がなくなるだけで、意識の状態は正常でなくなってしまうわけです。ですから、初期でも自分の「脱水症状」に気付きにくい。調子の悪さを自覚しにくいから、脱水がますます進行して亡くなってしまうケースも出てくるのです。

3%(750㏄)、つまりペットボトル1.5本分の水分が足りないだけで、血液の循環が低下します。こうなるといわゆる血液が「ドロドロ」になり、脳梗塞を起こすことがあります

特に寝ている間に体からどんどん水が出ていくため、明け方に起こりやすくなります。「寝る前にコップ1杯の水を飲め」といいますが、それはこうした状態を防ぐためです。

しかも高齢者ほど、体内で水分を多く貯蔵する筋肉が減る、感覚が鈍くなり喉の渇きを感じにくい、腎機能の低下で老廃物の排泄にたくさん水分を必要とするため尿量が増える、といった理由で簡単に水分不足に陥り、意識障害が起こりやすくなります

最低でも自分の体重×30㏄(体重50キロの方であれば1500㏄)の水分摂取は必要です。暑い日であれば当然もっと必要です。水分の大切さを再認識し、厳しい夏を元気に乗り切りましょう!

※この記事は、あったか地域新聞(2024年8月号)からの抜粋です。

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