ご存知ですか? 脳の老化予防と”耳”の関係

2025.06.20

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ご存知ですか? 脳の老化予防と”耳”の関係

こんにちは! デイサービスあったかの家、代表の安江です。6月号では、耳と脳の老化予防の関係をご紹介したいと思います。

結論から言えば、80歳を超えても脳を老化させないためには耳はとっても重要な場所ですし、意外に知られていない大事な行動があるんです。それが耳掃除。あなたは耳掃除しっかりしていますか。最近耳掃除をあまりしていない。こういう人は、もしかしたら脳の老化に繋がってしまうかもしれません。

アメリカの高齢者向け施設での研究では、なんと入居者の6割以上の人に耳の詰まりがあり、この詰まりを取り除くことで聴力は改善します。しかも、聴力が改善しただけではなく、認知機能も改善したと報告されているんですね。逆に言えば、今、耳垢が詰まったままの人は、そのせいで認知機能に影響が出ているかもしれないんです。

たかが耳垢ですが、されど耳垢。実は耳垢が原因で脳が老化することは珍しくないようです。耳の中って見えないので、ちょっと見逃しがちなこともあります。自分の耳掃除はしっかり行ってほしいですし、家族が自分でできない場合はぜひ定期的に耳掃除をしてあげてほしいと思います。

そして、難聴も要注意。聴力が衰えていくと、脳の中で人間の記憶を管理している海馬や側頭葉という場所が縮むことに繋がっていくので、難聴は認知症のリスクのようなんです。

聴力は元に戻すことができないので、聞こえが悪くなってきた段階で早めに補聴器を使うことが大事なんですが、現実問題として、実は日本の難聴の方、なんと約13パーセントしか補聴器つけてないんですね。

なんとなく聞こえの悪さというのは老化の自然現象のように思われているかもしれませんが、補聴器を使ってスムーズに耳からの刺激を脳に伝えてあげる。これは脳の老化予防に直結する話ですし、今ではイヤホンのようにスタイリッシュな補聴器もありますから、聞こえが気になる人、何も恥ずかしいことではないので、早めに耳鼻科の補聴器外来で相談しましょう。

80歳を超えても元気な脳を保つために、耳に関してはしっかり定期的に掃除しましょう。

※この記事は、あったか地域新聞(2025年6月号)からの抜粋です。

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