ご存知ですか? 脳を老化させない”お昼寝”のお話

2025.08.20

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ご存知ですか? 脳を老化させない”お昼寝”のお話

こんにちは!デイサービスあったかの家、代表の安江です。8月号では、7月号に続き脳を老化させないための睡眠のお話。お昼寝が脳に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか。

あなたは1日何時間お昼寝をしていますか。結構、高齢者になると日中時間がある方が多いので、毎日昼寝をしているなんて方も多いかと思います。

昼寝についても興味深いデータがあります。60分以内の昼寝はアルツハイマー型の認知症のリスクを下げたことに対し、60分以上の昼寝はリスクを高めたという論文があるんです。

他にもアメリカで2500人の高齢者を対象に行われた研究で、昼寝の時間が長ければ長いほど記憶力の低下を認めたという論文もあります。

まだまだ昼寝については今後の研究結果が待たされるところですが、基本的に1時間以内の昼寝にとどめておくのが良さそうですね。特に長時間の昼寝は、夜寝れなくなったり、リズムが狂う、睡眠の質が下がる原因にもなります。

眠りにまつわる話に個人差があるのは前提ですが、スッキリした脳を維持するには、睡眠時間は7時間くらいを目指して、脳での新陳代謝をしっかりと行い、睡眠負債をためないようにするといいでしょう。

80歳を超えても若々しく活動していくための近道ですし、お昼寝は1時間以内で済ませておくといいでしょう。

また、私が多くの高齢者を見てきた経験則から、認知症になりやすい年齢もあるように思っています。というのは、認知症になる方やそのような症状が出る方は、65〜85歳のように感じています。

85歳を超えて認知症にならなかった方は100歳になっても認知症にならない方が多いように感じています。統計を取っているわけでも何かの論文がでているわけではありませんが、介護の仕事をしていて感じることです。

ですので60歳を超えたころから、ご紹介した脳の老化を防ぐための取り組みをしっかり行っていただきたいです。みなさまが元気でいていただけることは、本人も当然ではありますが、そのご家族、地域の方、ひいては国のためにもなります。みなさまの元気を応援いたします。

※この記事は、あったか地域新聞(2025年8月号)からの抜粋です。

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