ご存知ですか? 脳を老化させない”睡眠”のお話

2025.07.21

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ご存知ですか? 脳を老化させない”睡眠”のお話

こんにちは! デイサービスあったかの家、代表の安江です。7月号では、脳を⽼化させないための睡眠のお話

睡眠が脳に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか。あなたは1⽇何時間寝ていますか。睡眠の質はどうでしょうか。先に少し怖い話をしておくと、睡眠時間が短いことが影響して起きる睡眠負債は、なかなか後で取り戻すことができません。

アルツハイマー型認知症の原因物質の1つと⾔われているアミロイドベータ。アミロイドベータは脳の中で作られるタンパク質の⼀種なんですね。脳の中には⽼廃物を流し出すシステムがあって、睡眠が量、質ともに安定していると⽼廃物が効率的に洗い出されるんですが、睡眠が不安定だと、このアミロイドベータをはじめとした⽼廃物が徐々に脳に溜まっていきます。そして、この溜まった脳のごみを⼀般的な⾔葉で睡眠負債と呼んでいるんですが、この睡眠負債、後からしっかり睡眠をとっても洗い出せるわけではないんですね。

⼀般的に分かりやすいところで⾔えば、睡眠不⾜の結果として、先ほど説明したような、脳のゴミが洗い出せず、溜まったごみの影響で脳の神経細胞が死んでいき、結果として脳が縮んでしまうということ。80歳を超えても綺麗な脳を保つには、しっかり睡眠を取って脳のいい新陳代謝を保っておく必要があるんですね。

さて、では⼀体どのくらいの時間睡眠を取れば脳の新陳代謝を保てるのでしょうか。結論から⾔えば、 ⼤体7時間。7時間を⽬安に睡眠を取るといいようです。睡眠に関しては様々な研究がありますが、福岡県の住⺠を対象に⾏われた研究では、5時間未満と10時間以上の睡眠で認知症のリスクが上がった、 こんなデータもありますし、北欧の研究でも9時間以上の睡眠で認知症のリスクが上昇したというデータもあるようです。

睡眠時間が短いのはもちろんなんですが、⻑くても認知症のリスクが上がるという結構意外なデータが多いんですよね。まだ原因ははっきりしていないんですが、 闇雲に睡眠時間を⻑くすることが睡眠の質⾃体を下げているので、こういった結果になっているという可能性が指摘されています。このような睡眠にまつわる様々な研究データの結果として、⼤体7時間ぐらいの睡眠が推奨されています。

※この記事は、あったか地域新聞(2025年7月号)からの抜粋です。

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