ご存知ですか? 高齢者の元気、それ自体が社会への最大の貢献
2025.12.22
- カテゴリー
- 介護のお役立ち情報

こんにちは!デイサービス「あったかの家」代表の安江です。12月号では、高齢者がいつまでも元気で過ごしてくださることには、さまざまな社会的メリットがあることをお伝えします。
日本の介護保険制度における介護給付費は、令和5年度 (2023年度)の実績で 10兆8,263億円に達しました。
また、介護保険制度による介護費用総額は、令和6年度(2024年度)には 11兆9,381億円に上る見込みで、過去最高を更新しています。制度が始まって以来、高齢化の進行とともに介護費用は増え続けています。しかし財源には限りがあり、介護報酬の引き上げも思うように進まず、国会での議論が続いている状況です。
こうした社会問題の解決策の一つとして、高齢者ができる限り元気に過ごし、介護や医療の利用を少なくできれば、社会保障費の軽減につながります。さらに、ご家族の負担が軽減されるだけでなく、場合によっては高齢者自身が働くことで企業の人手不足の解消に貢献することも期待できます。
現在、85歳以上の方の半数以上が、何らかの介護や支援を必要とする状態であると認定されています。もし、この認定を受ける高齢者の割合が半分になれば、社会保障費は数兆円規模で削減できることでしょう。その結果、介護施設の必要数も減り、慢性的な人材不足の解消にもつながります。
このように、高齢者が元気でいることは、日本の未来を明るくする大きな力になります。そして何より、高齢の方ご自身が、長く健康で楽しい人生を送ることができるという大きなメリットがあります。そのためにも、60歳を過ぎたらこれまで以上に健康管理に気を付け、介護予防に関する情報を積極的に取り入れていただきたいと思います。
今後も「あったかの家」では、健康や介護予防に関する情報をプロの視点で発信してまいります。ぜひ知識を生活に取り入れ、実践していただければ幸いです。
※この記事は、あったか地域新聞(2025年12月号)からの抜粋です。











