プロが伝える 健康維持のツボ!『認知症予防には、まずは運動から!』
2024.02.21
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「軽い運動をすると気分が爽やかになる」ということを誰もが経験したことがあるかと思います。こうした感覚は、運動によって生じた心理的な変化ではなく、運動にともなって体の中に放出される「化学物質(神経伝達物質)」による作用なのです。
主な神経伝達物質として「アセチルコリン」「ドーパミン」があります。アセチルコリンは、古くから筋肉を収縮させる物質としられていました。しかし最近では認知症でこれが激減することや記憶や見当識障害と強く関係していることも分かってきています。認知症はアセチルコリン欠乏症なのです。ドーパミンは、筋肉が柔軟さを保つのに必要な物質です。パーキンソン病は脳内のドーパミンの欠乏によっておこる病気であることも古くから知られています。
認知症の治療薬として知られている「アリセプト」という薬剤があります。これは、神経伝達物質であるアセチルコリンを減らさないための薬です。軽い運動はアセチルコリンを増やします。認知症予防として軽い運動を習慣化することをおすすめします。
※この記事は、あったか地域新聞(2024年2月号)からの抜粋です。